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私は声楽家として活動し、
アメリカのマンハッタン音楽院大学院で学び、
世界三大コンクールの一つである
エリザベート王妃国際コンクールに
出場する機会にも恵まれました。
しかし、その一方で、私は長い間ある疑問を抱えていました。
レッスンではうまく歌えるのに、一人になるとできなくなる。
声がよく出る日は「私は才能があるかもしれない」と思えるのに、思うように歌えない日は「私には才能がないのかもしれない」と思ってしまう。
そんなジェットコースターのような気持ちの浮き沈みを繰り返していました。
そして何より苦しかったのは、声の不安定さもさることながら、その不安定さから生まれる不安でした。
「今日は歌えるだろうか」
「本番でちゃんと声が出るだろうか」
「またできなくなってしまうのではないか」
そんな思いと長い間向き合い続けていました。
大学院在学中には、自分自身にプレッシャーをかけすぎた結果、歌い方そのものが分からなくなり、体調を大きく崩してしまいました。
十分な訓練を受け、経験も積んでいるはずなのに、なぜ安定しないのだろう。
なぜレッスンではできることが、一人になるとできなくなってしまうのだろう。
どうやったら、安定するのだろう。
私はその答えを探し続けていました。
そんな時に出会ったのがアレクサンダーテクニークです。
そこには、それまで私が学んできたものとは全く異なる考え方がありました。
何か新しいことを付け加えるのではなく、自分自身の自然な働きを邪魔している無意識の習慣に気づき、それをやめていく。
その考え方に触れたとき、長年抱えていた疑問への答えがそこにあるように感じました。
学びを深めるにつれ、
なぜ声が安定しなかったのか。
なぜできる日とできない日があったのか。
なぜレッスンではできることが、一人になるとできなくなっていたのか。
その理由が少しずつ見えてくるようになりました。
そして気がつけば、私が長年探し続けていた問いは、歌だけでなく、身体の使い方や日常のさまざまな場面にも共通していることに気づきました。
もともと私は、興味を持ったことをとことん掘り下げたくなる性格です。
もっと知りたい。もっと理解したい。
そんな思いから学びを続け、パリのアレクサンダーテクニーク教師養成学校(ETAPP)で学び、教師になりました。
現在は新潟市でアレクサンダーテクニークと声楽・発声のレッスンを行っています。
レッスンでは、正しい形を教え込むのではなく、一人ひとりが本来持っている力や可能性を発見していくことを大切にしています。
身体や動きの不思議さ、人が本来持っている力の面白さを、一緒に探究していけたら嬉しく思います。
【プロフィール】
・新潟高校卒
・学習院大学法学部卒
・パリ・スコラカントルム1位ディプロマスペリエル取得
・マンハッタン音楽院大学院修士号取得
・エリザベート王妃国際コンクール出場
・パリ アレクサンダーテクニーク教師養成学校修了(ETAPP)
・声楽家
・アレクサンダーテクニーク教師
・新潟市にて声楽およびアレクサンダーテクニークの指導を行う
STAT (2019)
ETAPP (2019)
imaiai.lesson@gmail.com