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こんにちは。
ロンドンでAT教師をしている稲田祥宏(いなだよしひろ)です。
芦屋で教師向けのワークショップを行います。
【日時】 2017年12月16日(土) 10:00-16:00
【場所】 芦屋 (阪神線芦屋駅から徒歩7分)
【定員】 8名
【料金】 10,000円
【お申し込み先】 yoshiinadabsn@gmail.com
メールの件名を 『ATワークショップ申し込み』とし、ワークショップのタイトル、参加日、連絡先を明記の上、お申し込みください。
***キャンセル料:参加者の人数を限定しているため、開催日の一週間前からのキャンセルの場合は全額いただきます。
~基本って面白い!~
AT教師というのは、’先生’という職業の中では、ある種独特の意味合いがあります。
それは、「自分の知っていることを人に伝える」ということより、「自分のあり方や態度」が、生徒にとっては大切な教えになる、というところにあります。
ATを教える過程では、教師は生徒とコミュニケーションをとる中で、生徒と共通のものや異なるものを発見し、それを教師自身が受け入れ、整理、処理していく作業が必要となり、教師もまた、生徒と共に学び、変化していきます。
ATのレッスンの目的は、
「自分の習慣に気づき、それが自分の使い方に与える影響を、客観的に現実としてとらえ、それをワークを通じて、よりよい方向へ変化させていくこと」です。
そして、そのようなレッスンを展開していくためには、
「自分が、無理や邪魔をしていない本来の自分自身に戻りたい、という欲求を持っていることに気づくこと」
「その本来の自分、バランスのとれた自分で、現実とともに生きていくこと」
など、自分自身の人間としての根本的な欲求に気づき、そこにワークしていくことが必要になります。
しかし、ATを教える過程では、本来目指す方向性を見失ってしまって、枝葉のことにだけ注意が向けられたり、結果何を目的としているのかわからなくなる、というような経験を、されてきた方も多いのではないでしょうか?
今回のワークショップでは、原点に返ることの重要さと、原点に返ることから沸々と湧き上がる喜び(笑!)を共有できたら、今後のティ―チングに役立てていただけると思っています。
ハンズオンのワークが基本となりますが、トレーニングでハンズオンをあまり経験されていない方でも問題なく学べるように勧めていきますので、ちょっと冒険して参加してみてください。
【講師紹介】
【稲田祥宏 いなだよしひろ】
栃木県佐野市出身。ロンドン在住。
東京慈恵会医科大学卒業後、音楽家を志し、1989年に渡英。ロンドン音楽大学にフルスコラーシップで入学、その時、専攻のファゴットの先生(ウィリアム=ウォーターハウス)の奥様が、アレクサンダーテクニックの教師(エリザベス=ウォーターハウス女史)だったことから、その存在を知り、グリン=マクドナルド女史よりレッスンを受け始める。2年間大学に在籍した後、3年間日本に帰国し、慈恵医大リハビリテーション科に所属、関東逓信病院では、神経内科医の専修医として勤務。また、1995年に再び渡英し、王立音楽院大学院卒業後(この時、学校の授業の一環で、ドロシア=マゴネット女史からレッスンを受ける)、ギルドホール音楽演劇学校で音楽療法(心理分析のアプローチ)を学ぶ。フリーランスの音楽家をしながら、Centre for Alexander Technique, Londonに学び、STAT公認講師になる(2000年)。2003年より、ピーター=リボー氏、エリ=リボー女史のトレーニングコースで、週2日、ビジティングティ―チャーとして、現在まで教えてきました。
他に2003年より現在まで、ロンドンのTrinity College of Musicで音楽家にATを教えています。
2012年より, 芦屋にあるアマックコーポレーション アレクサンダーテクニーク教師養成クラスのアシスタントダイレクターとして、年4回日本に来て教えてきました。
初めに受けたレッスンはカーリントン系、受けたトレーニングはマクドナルド系、芦屋のトレーニングコースで一緒にワークしてきた小野ひとみ先生はマージョリー=バロウ系の先生なので、明らかに違ったアプローチから何かを読み取るように心がけて、ワークしてきました。他にも、不思議なアプローチをしている先生方のワークに興味をもって、’不思議’ に惑わされないで、その本質を見極めるように取り組んでいます。
ATは、私のライフワークと位置付けていますが、そのミッションのひとつは、違ったアプローチがぶつかり合う時に、偏見をなるべくないようにワークエクスチェンジができる環境を作ることです。同意できなかったり、感情的になることも現実問題、たくさんあるでしょうが、そのなかで、お互いに共通する、FMの言う’Universal Constant in Living’を模索する環境が、ATコミュニティ―にもっと芽生えたら、人間社会が、偏見や、不必要な暴力から救われる可能性だってATを通じてもっと見えてくると希望をもって、ワークオンセルフ(自分にワークする)に励んでいます。(ちょっと大げさに聞こえますが、まじめです!)
ですから、これから日本でやっていくワークショップにも、このメッセージを心に秘めて参加する皆さんとワークができたらと思っています。
この5年間日本で教えてきた経験と、ワークを通じて知り合った日本人とのつながりから、今回、アシストしてもらう3人の先生方と共にワークショップを進めていきます。
【杉本愛 すぎもとあい】
大分県別府市出身。アレクサンダーテクニーク英国STAT公認教師、内科医、糖尿病専門医。1998年より内科医として勤務。2004年より谷村英司氏からATを学び始める。2009年谷村英司氏主催の日本アレクサンダーテクニーク研究会のトレーニングコース福岡校に入学、2012年卒業、AT教師となる。
卒業後の3年間、ロンドンのピーター・リボー、エリ・リボーのトレーニングスクール(Centre for the Alexander Technique)、小野ひとみ氏主宰のAMACアレクサンダーテクニーク教師養成クラスに参加し研修を続けた。2015年渡英し、Centre for the Alexander Techniqueに入学、2017年卒業、STAT公認教師となる。
大阪市在住。現在は自宅で個人レッスンを行っている。
【前田明彦 まえだあきひこ】
鹿児島県出身。作業療法士。病院や施設、訪問部門にてリハビリに関わる中で、人間の体を治療するということ、生活の質の向上について学んでいく。様々なボディワークや研修会を通して学んでいく中で、アレクサンダーテクニークのレッスンを受ける機会を得る。そこで、これまでに学んだことのなかった、人の行動や在り方を根本的に変えていくことに大きな可能性を感じる。今後のセラピストとしての職業生活や自分自身の個人的な生活にとっても必要不可欠なものと確信し、本格的なトレーニングに参加することを決意する。芦屋のAMACコーポレーションにて3年間のトレーニングを終え、2017年にSTAT認定の教師資格を取得する。現在は、鹿児島市を拠点に活動している。
【船越恵 ふなこしめぐみ】
岡山県出身。相愛大学音楽学部卒業。同大学音楽専攻科修了。ホルン奏者として関西を中心に活動する。その後、佛教大学通信教育課程を修了し小学校教諭となる。大学時代からアレクサンダーテクニークのレッスンを受けてきたが、教育のありかたを模索しているうちに教師になることを決意し、2017年に芦屋のAMACアレクサンダーテクニーク教師養成クラスを卒業、STAT認定教師となる。現在、芦屋を拠点に活動している。